自由なプレーから、「型」があっての自由なプレーに
「サッカーは自由なスポーツだから、自由にプレーさせるべきだ」
僕は、そう信んじてコーチングを続けてきました。
選手が、のびのびと自分らしくプレーできる環境こそ、成長に欠かせないと感じていたから。
それでも本当に自由だけで良いのか?
そんな疑問をモヤモヤと持っていました。
そんなモヤモヤもこの動画でスッキリと晴れました。
「スペインには“サッカーの型”がある日本には無いのか?」
自由なプレーを可能にしているスペインでは、16歳までに“原則”とう言う名の型をしっかりと落とし込んでいる。だからこそ、その後に本当の自由がある。
一方、日本では「自由にさせたい」と早くから判断を委ね過ぎたり、型ではなく、個々の指導者の考える対応策を教え過ぎて、判断の基準となる土台が育ちにくいし育たない。
自由と型は対立するように思えますが、実はこのバランスこそが、選手の主体性を育むカギになります。
プレーの選択肢を狭めるのではなく、判断基準となる「原則」を明確にすることで選手達は、より自由に自信を持ってプレーができるようになる。
“自由にするために、まず型を教える”というアプローチ。
逆説的に思えるけれど、これまでの日本の伝統文化に深く根差した考え方の「守破離」につながります。
この考えこそがこれからの育成に必要な視点になると感じました。
